言いたいことがあるのになかなか言い出せないことってありませんか?
私は就職してから、周りに気を遣いすぎて発言ができない期間が結構ありました。
特にプランナーは何かを考えて提案する仕事なので、発言ができないことほど辛いことはないですよね。
自分の考えを発することには勇気が必要です。
でも、早いうちに勇気をもって発言する習慣を作ってしまえば、周りを気にすることなくどんどん発言できるようになりますし、何より発言は自分をぐんぐん成長させていきます。
今回は発言する勇気がない方へ、発言の重要性と、発言できるようになるための3つのエールを送ります。
目次
目的達成と自尊心、大事なのはどちらか
新しい環境、新しい人間関係。
これらに直面したとき、多くの人は「良く思われたい」と考えます。
私がまさにそうで、優等生であろうと無意識に思い込んでいました。
その結果、場の空気を読みすぎたり、先輩を立てすぎたりして、かえって何もできないまま一年ほど回り道をしました。
良く思われようとすること = 自分の品位を傷つけないようにすること
これは自尊心です。
例えば会議の場。
ある先輩が自分とは全く逆の意見を口にしたとします。
自分の中には明確に、「その考えには反対だなぁ・・・」という意見があるとします。
そんな意見を持ちつつも、
”先輩の顔に泥を塗ることになるし嫌われたくないな…”
”経験者は三手先が見えているからその結論なのかも…”
”変な発言をして自分の評価を下げたくない…”
という思考があると、一気に発言しづらくなってしまいます。
これらの思考は一見相手を気遣っているように見えて、すべて自己保身から来るものです。
そんな思考を持っていた昔の自分には、この言葉を送りたい。
「今この時の評価を気にするな!ゲームが面白くなると思うなら、勇気出してとりあえず発言してみろ!!」
何のためにゲームを作っているのかを考えれば一発ですが、自分が良く思われるためにゲームを作るのではなく、人を楽しませるためにゲームを作っているんです。
評価は目的を達成すれば勝手についてきます。
目的を達成する前から自分の評価ばかり気にしていたらもったいないのです。
発言する勇気を持てないプランナーに送る3つのエール
①能力がある人はアイデアを重視する
”他人の顔に泥を塗るかもしれない…”という思考が発言を妨げていることがあると思います。
違う意見を言ったら嫌われるかもしれない、という感じに。
自分とは違った意見を言う人に対して、「こいつ生意気だ」と思う人はどこにでもいますが、そういう人からの評価は全く気にする必要がありません。
能力がある人は、人ではなくゲームを面白くするアイデアを重視するからです。
ゲームプランナーの仕事はゲームを面白くすることです。
自分のプライドを守ることは仕事ではないですよね?
自分の意見と違うことを言ったくらいで評価を下げるような人は、ゲームを面白くすることより自分の面子や立場を守ることのほうが大事なのです。
そんな人の評価など気にする必要はありません。
自分の意見でゲームが良くなると思うなら、自分の意見は口にしましょう。
ただし、伝え方や言い回しは考える必要があるのでそこは注意が必要です。
安易に否定したり、攻撃的な物言いでは相手自身を傷つけることになるので、あくまでも相手のアイデアに対する意見として発言することを心がけましょう。
②ユーザーに近い意見こそ貴重
”経験者は三手先が見えているからその結論なのかも…”という思考が発言を妨げていることがあると思います。
断言します。経験者の知見は全く気にする必要がありません。
全てわかり抜いた上での発言など新人には求めていないからです。
(もちろんそれが出来るなら素晴らしいことですが!)
もし自分の考えが浅いと指摘されたとしても、その指摘を得たことが発言したことに対する報酬です。
フィードバックを受ければ自分の知識としてインプットできます。
発言しなければその指摘すら受けられず、自分の中には何も蓄積されません。
自分が感じた第一印象をありのままに伝えれば良いのです。
また、長いこと開発者としてゲームに関わっていると、どうしても失われがちなのがユーザー目線です。
意識していても、本当の意味でのユーザー目線に立つことは難しい。
だからこそ、仕事の常識や経験に捉われないユーザー目線の意見はとても貴重です。
余計な知識や経験がない新人の一言だからこそ、真理をついていて、ハッと気づかされる瞬間も多いですよ!
③人は発言の数だけ成長する
最後に、変な発言をして自分の評価を下げたくない…という人へ。
断言します。
ちょっとおバカな発言をしてしまうことよりも、何も発言しないでいるほうがプランナーの評価は下がります。
頭の中にある考えは、アウトプットしなければアイデアとは呼びません。
例えば、企画のブレスト会議をしているとします。
今自分の頭の中には、「こうしたらよいかも」という考えが浮かんでいますがなかなか発言できない。
そんな中、別の人が、自分が頭に思い浮かべていたものと全く同じ考えを口にした。
すると、ディレクターがそのアイデアに良い感触を示し、採用されてしまった。
こういうことはよくあります。
自分が同じ考えを真っ先に思いついていたとしても、そのことは自分以外の人には伝わりません。
そのアイデアを提案したのは、それを最初に口にした人です。言ったもん勝ちなんです。
プランナーとしては悔しさを感じることですし、単純に口に出さなかったことが勿体ないと思いませんか?
こういう状況を何度も経験しないために意識しておくべきは、アイデアは採用されなくて良いし、どこかで見たことがあるありきたりなものでもいいということです。
プランナーにとって最も重要なのは、ゲームを面白くするために何らかのアウトプットを行なったかどうかです。
自分の頭に何かひらめいたものがあるなら、あまり難しく考えずに口に出してみましょう。
口に出すことで、アイデアをより具体的に言語化できるし、自分が何を考えているかを周りに知ってもらうことができます。
新人なら顔と名前を覚えてもらえますよね。
何事も、しない人よりする人が信頼されます。
なぜなら人は他人の期待値を実績と行動力で測るからです。
あなたが頼み事をしたいとき、頼み事に応えてくれそうな人を選びますよね??
上司も、「あいつなら何かやってくれそうだ」という期待を持てる人にほど仕事を積みます。
「発言」は、誰にでもできる最も簡単で効果的なアウトプット手段です。
発言する人としない人では、存在感が全然違います。
プランナーであれば、上司は間違いなく発言する人を選びます。
失敗を恐れて発言しないのは本当に勿体ない。
失敗すれば良いんです。むしろ失敗は成長の糧。
失敗できることいっぱいあって嬉しい!くらいの前向きさを持ちたいところです。
今このときの評価なんて気にしなくていいんです
発言しづらいと感じている方は、是非、発言する勇気を持つことから始めてほしいです。
仮に検討違いのことを言って失敗したとしても、何が悪かったのかを振り返って反省し、次に活かせばいいのです。
今このときの自分の評価は全く気にする必要がありません。
今このときの自分ではなく、半年後、1年後のなりたい自分を見据えて行動しましょう。
良い人を演じるだけでは損をします。
良い人なんて演じずに、思いのままをアウトプットすれば、それ以上のインプットが自分の中に蓄積されて、半年後、一年後には絶対に周りから頼られるプランナーになっています。
もし、何も考えが浮かばずに発言できないという場合は、単純にインプットが足りていないだけです。
この場合は手っ取り早く、何かゲームを遊んでみれば良いのです!
人類云千年の歴史の中で、アイデアなど大体出尽くしています。
今新しいとされているものは大抵、既存のアイデア同士を掛けあわせたものです。
何か良いアイデアはないかと悩んだら、自分の頭の中だけで考えずに、アイデアが眠っていそうなコンテンツに触れましょう。
プランナーは発言なしでは成長しません。
企画書をもくもくと書き続けるよりも、まずは「発言」する勇気をもつことから始めてみてくださいね!
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